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ゲームと物語について

 

TVゲームには物語の存在するRPG(ロール・プレイング・ゲーム)やシュミレーション、ノベルゲームなどといったジャンルが存在するが、それが必ずしも没入に繋がるとは限らない。19世紀後半、アートにおいて物語性、ストーリー性などが存在する作品への蔑称としてナラティブという言葉が使われていた。(1)60年代以降具象絵画やサブカルチャーの台頭、アングラ演劇の活発化などによって物語性の復権がみられた。そのころ技術革新によってTVゲームが開発されるようになる。1972年初の家庭用ゲーム機である『オデッセイ』がマグナボックス社(2)より発売された。身体と世界が繋がっていた遊びからもう一つの世界が出現しはじめたのである。実体験が伴う分、映像や音楽といったメディアとはまた異なった特性を持つものだった。

その後もCGの発展などによって様々なTVゲームが開発されていく。1998年に発売された作品『LSD』が発売される。LSDとは麻薬の呼称であるが、内容は夢を扱ったフロイト的世界観で、Long Sweet Dream ,Limbo Silent Dreamなど様々な意味をもたせているようだ。このゲームは目的やノルマが存在せず、「こんなのゲームじゃない」というキャッチフレーズがつけられている。この趣旨をもたないゲームは、消費者に何を与えたのだろうか。

スクエアエニックスの簗瀨洋平氏は「ゲームは体験である。この体験が経験としてプレイヤーに刻み込まれるとき、そこにナラティブがあった」(3)と発言している。

ゲームが物語を提供するのではなく、プレイヤーが物語を生むこと、それがナラティブだとすれば、それはルネサンス期に絵画宗教が作品の主題であったことから、作品自体が意味を持つようになったこと、またはリオタールのいうところの大きな物語から小さな物語への移行と相似していると言えるかもしれない。

LSDこそ狂気的没入、またナラティブの原点なのではないだろうか。2004年、LSDとMOTHER(4)に影響を受けたとされる「ゆめにっき」が配信される。この「ゆめにっき」はRPGツクールによって作成されたいわば同人的作品ではあるが、その独特の世界観から後の個人制作によるゲームに大きな影響を与えることになる。RPGのような鳥瞰視点のドット絵で描かれる主人公は現実世界ではごく小さな自分の部屋の中でしか行動ができず、ベッドに入ることによって暗い夢の中を歩き回ることができる。その中でいくつもの抽象的が世界が広がるが、そこにストーリーは存在せず、ただただ歩き続けるのである。唯一のゲーム的要素であるエフェクト(姿を変えられるアイテムのようなもの)を集めきると現実世界にある行動が追加され、エンディングを見ることができるのだが、この行動はプレーヤー(=体験者)に戸惑いを起こさせる。同じような構造は「THE PATH」(2009 TALE OF TALE)にも見られる。

 

 

 

脚注

1   現代美術用語辞典

2  藤田直樹「米国におけるビデオ・ゲーム産業の形成と急激な崩壊 ―現代ビデオ・ゲーム産業の形成過程(1)―」

  『經濟論叢』第162巻5-6 京都大學經濟學會 <54-71頁

3 CEDEC 2013

4  「MOTHER」1989年7月 任天堂より発売されたTVゲーム。コピーライターとして有名な糸井重里が手がけた第1作。

  

  

       Japan         

 

1950  バウシングボール

1979  平安京エイリアン(電気音響)

1985  いっき(サンソフト)

1986  ゼルダの伝説(Nintendo)

1988  チェルノブ(データイースト)

1989  MOTHER(Nintendo)

1991  アウターワールド(Delphine Software Internatinal)

1992   フラッシュバック(Delphine Software Internatinal)

1993 MYST

1994 MOTHER2(Nintendo)

1997  moon(アスキー)

1993   MYST(Cyan)

1994 東脳(SCE)

1995 クロックタワー(ヒューマン)

1998 ゼルダの伝説時のオカリナ(Nintendo)

    LSD(アスミック・エース)

          serialexperimentslain(パイオニアLDC)

1999 せがれいじり(エニックス)

         シーマン

  SILENT HILL(KONAMI)

2000 ムジュラの仮面(Nintendo) 

         アリスインナイトメア(エレクトニック・アーツ)

2001 ICO(SCE)

2002 絶体絶命都市(IREM)

2003 DRAG-ON DRAGOON(スクウェア・エニックス/横尾太郎

2004 ゆめにっき(ききやま)

        塊魂(namco)

2005 ワンダと虚像(SCE)

        無限回廊(SCE)

  みずいろブラッド

        エレクトロプランクトン(岩井俊夫)

2008 青鬼(noprops)       

    ナナシノゲエム(SE)

           The graveyard(TALE OF TALES)

2009  FRAGILE(バンダイナムコ)    

         THE PATH(TALE OF TALES)

2010 影の塔(Nintendo)  

         LIMBO(Playdead)

         NieR RepliCant/Gestalt(スクウェア・エニックス/横尾太郎)

2011 Mitoza

2012  DATURA(SCE)  

          風ノ旅ビト(SCE.US)

          ib(kouri)                        

          Dear Esther

  LISA: the First(Dangling Productions)

  The Visitor

2013 rain(SCE)                    

         The Stanley Parable(GalacticCafe)

2014   BADLAND(FrogmindOy)

    Neverending Nightmares(Matt Gilgenbach)

    Never Alone

    LISA(Dangling Productions)

2015      夜廻                                              

              Never mind

              Heartbreak Land(kanoguti)                                

             Home Sick(Barrett Meeker

             The Bugginers Guide(GalacticCafe)

              Layer of fear

              UNDER TALE(TobyFox)

          60 seconds!

2016 人喰いの大鷲トリコ

          MP3プレイヤー(kanoguti)

2017 NieR:Automata(スクウェア・エニックス/ヨコオタロウ)

 

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